8. シロアリの生態

シロアリミニ講座

シロアリは社会性昆虫で、主に木材を食べることで知られています。特に湿気の多い環境を好み、地下から建物に侵入することが多いです。

日本には主に以下の4種類のシロアリが生息しており、これらが建物に対して経済的な被害をもたらします。

ヤマトシロアリ: 日本全土に分布し、特に北海道を除く地域で見られます。被害の発生率が非常に高く、全体の約92%を占めるとされています。湿った木材を好み、活動は主に4月から5月にかけて活発になります。

イエシロアリ: 主に太平洋側の温暖地域に生息し、被害件数は少ないものの、被害が発生した場合の規模は大きいです。特に水回りの被害が多く、活動は梅雨明けの6月から7月にかけて始まります。

アメリカカンザイシロアリ: 外来種で、近年日本での生息域を広げています。屋根から侵入することもあり、非常に厄介な存在です。被害は全体の1%未満ですが、発見が難しいため注意が必要です。

ダイコクシロアリ: 他のシロアリと同様に木材を食害しますが、被害の発生は比較的少ないです。