6. シロアリの繁殖が活発になる気候条件

  1. 温度
    シロアリは特に温暖な気候を好みます。具体的には、以下の温度範囲が繁殖に適しています。
    ヤマトシロアリ: 活動開始温度は約6℃で、繁殖が活発になるのは12℃から28℃の範囲です。最も活発になるのは約20℃以上の気温です。
    イエシロアリ: 10℃から活動を開始し、15℃以上で繁殖が活発になります。最適な繁殖温度は35℃です。
  2. 湿度
    シロアリは湿気を好むため、高湿度の環境が繁殖を促進します。特に梅雨の時期や雨が続いた後の湿度が高い日には、シロアリの活動が活発化します。湿度が60%以上になると、シロアリの繁殖が促進される傾向があります。
  3. 気象条件
    シロアリの羽アリが飛び立つ条件としては、以下の気象要素が重要です。
    雨上がりの晴れた日: 特に、雨が降った後の湿度が高く、気温が上昇した日が繁殖のピークとなります。具体的には、最高気温が24℃以上、最低気温が13℃以上の条件が理想です。
  4. 環境要因
    近年の気候変動や高断熱住宅の普及により、シロアリが活動しやすい環境が増えています。特に、住宅内部が温度や湿度の管理が難しい場合、シロアリの繁殖が促進されることがあります。

シロアリの繁殖が活発になる気候条件は、温度が12℃から28℃、湿度が高い環境、そして雨上がりの晴れた日などの特定の気象条件が揃った時です。これらの条件が整うと、シロアリの活動が活発化し、被害が増加する可能性が高まります。