9. シロアリの生態について知っておくべきポイント

シロアリの基本情報

  1. 社会性昆虫
    シロアリは「真社会性昆虫」として知られ、集団で生活し、役割分担が明確です。コロニーは通常、女王、王、働きアリ、兵アリから構成されます。
    女王と王: 繁殖を担当し、コロニーの中心的存在です。
    働きアリ: 食物の採取や巣の構築、幼虫の世話を行います。
    兵アリ: 外敵からコロニーを守る役割を担います。
  2. 食性
    シロアリは主に木材を食べることで知られていますが、セルロースを含むさまざまな有機物も食べます。特に湿った木材を好むため、湿気の多い場所での被害が多く見られます。
  3. 生息環境
    シロアリは日本全国に広く分布しており、特に暖かい地域での繁殖が活発です。主に地下に巣を作り、木材の中や床下で生活します。日本では「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」が主な種類です。
  4. 繁殖と活動時期
    シロアリは春から夏にかけて活動が活発になり、特に4月から6月にかけて羽アリが飛散し、新しい巣を作るための活動を始めます。この時期に注意が必要です。
  5. 被害の特徴
    シロアリによる被害は、木材の内部から進行するため、外見からはわかりにくいことが多いです。特に湿気の多い場所(浴室やキッチンなど)での被害が顕著です。被害が進行すると、構造的な問題を引き起こす可能性があります。
    まとめ
    シロアリは社会性昆虫であり、木材を主な食料とし、湿気の多い環境を好みます。日本では主にヤマトシロアリとイエシロアリが被害をもたらし、特に春から夏にかけて活動が活発になります。被害は内部から進行するため、定期的な点検と適切な対策が重要です。